日本人であることはチャンス【海外・留学・無茶】

今回の記事では海外留学に主に焦点を当てて、日本人であることがチャンスであるということについて書きたい。

最初に断っておくと、ここで述べることは完全にモアイ個人の経験をベースにした主観的意見であり、正解でもないし、諭しているわけでもない。ましてや「全員留学しろ」などど1ミリも思っていない。それを前提に読んで頂けだけたら嬉しい。

 

今回のブログで伝えたいことは1つ。

 

「日本人であることを活かしていこう。」

 

といことだ。

 

僕は東京生まれ東京育ちで家族や親戚も全員日本人、小中高も普通に純なところに通っていた。大学に入ってからも外国人がそこまで多いかと言われると、そもそも交換留学で来ている学生が10〜20ほどだったので、そうでもない。なので、日本人に囲まれて日本で育った The 日本人である。

このタイトルで付けたように、日本人であることはチャンスだと感じたのは現在のイギリスに留学し始めてからなので最近だ。(笑)僕の通っている大学では、日本人が全体としても20人もいないし、ビジネススクールには1000人中3人、所属するコースには70人中1人だけだ。もちろんロンドンの他大学になれば人数の増減はする。しかし、全体としては少ない。また世界規模で見ても色々なデータからわかるように日本人の留学生というのは他のアジア諸国に比べても以前少ないようだ。(北アメリカ西海岸にはウジャウジャいるが。)希少価値というものは大きい。もちろん留学して海外に身を置いて、自分しか日本人がいない、という状況だけに希少価値を置いてるようでは勿体無いと思うが、少なくともそうした状況は自然と恩恵を与えてくれる。

例えば、クラスのディスカッションになった時、日本の話になると僕しか話す人がいないので、自然と話す量も増えるし、外国人たちの注目も集まる。だからこそ日本という国についてより勉強しなければいけないと思う。オフの場面でも日本という国について語れる人が少数なので多くの人が自分に集まって、文化について社会について色々と話す。そうした会話のなかで質問されて、受け答えて、その過程で今まで気づかなかったことに気づく事もあるし、疑問に思う事も多々ある。このように考える機会であったり、日本人である自覚を”自然と”持てることは特権であると日々感じる。(僕は「俺が日本代表だ」とか思いながら偉そうにしている笑)

 

これを読んでいるみなさんの中にも、海外にいる時にふと「日本でなんか狭い国だな」と思った経験がある人もいるのではないだろうか。物理的にとかいう話ではない。そう、日本という国は1800年代中期まで鎖国をしていたし、最果ての東洋国家、島国としての歴史を持っているので、言語的にも民族的にも孤立しているというか特別な存在である。日本はそうした歴史背景を持っていることに加え、教育体制とかもみんなに同じ事をやらせようとするので同じように育ち日本しか知らないように育つ。しかしだからこそ、この固有性を活かすべきだと思っている。日本という島国で育ち、慣習的な教育制度の元に育ち、平凡でいたからこそ”味”があるのだと思う。

先日、ロンドン市内の他大学に通う年上の日本人の方と会食をした時に「日本は独自の固有な文化があるからこそ、その美を持つことは大切だし、グローバル化の波に乗ってアイデンティティを失うのはよくない」と言ったお話しをされていて、なるほど確かにと思ったし、上記の話もその方の引用も混じっているかもしれない。レファレンスしっかり載せます。(盗作、ダメ絶対。)

何が言いたいかというと、日本というある意味閉鎖的な環境で育ったからこそ個々人の性格も含めて強い独自性を持っているし、だからこそそれを一種覆されるような経験をできるのが留学を含めた海外経験なのだ。海外留学についてのニュースや調査を見ていると、留学に行かない理由に上位に「言語面が不安」「ホームシックが不安」「健康が不安」などが含まれているようだが、こうした不安を持ったままでいい、それで文化の壁に衝突して体調を崩したり、コミュニケーションで苦労したり、そうした中で本当に得るものがある、と僕は思う。実際僕もこれ全部経験してそれが自分を形成したし、なんか色々強くなった笑 この素晴らしい日本という国で培われた経験や価値を、海外留学でぶち壊す。そこから新たな意識や考え、発想が生まれる。

 

これらは留学に限った事ではない、別にボランティアでもインターンでも、バックパックでも何でもいい。海外に出ることで、挑戦することで、壁にぶつかり、そこから自分の物語が始まる。

ただ海外にでなければいけないのか、というと全くそういうわけでもない。これはお金の話にも通じる。こういうことを書くと「金銭的に負担があって、留学したくても出来ない人もいるんだ。」という意見が必ず出てくるが、その場合は留学しなくてもこの情報社会に生きていればスマホ1つで海外に触れることがいくらでも出来る。そうではなくて留学がしたい、というなら自分の力で努力して金を稼ぐしかない。必死に勉強して奨学金を取るしかない。これを深掘りすると議論がズレまくるのでほどほどににするが、人生は平等ではない、という事実は認識するのが必要がある。僕も昔から言語的な障壁があって、小学校時代は吃りが激しく、そのせいで何度もいじめられた。死ぬほどムカついたし、何で俺だけこんな話すのが下手なんだと感じ、親を憎みそうになる時さえあった。でも人と話すのは好きだったし、一人で話しの練習を積み、ほとんど克服できた。皆人それぞれ、抱えるものがある。向き合って生き、努力するしかない。

話しを戻すと、物理的に海外に行くことで体験出来るもの、学ぶ事も多くある一方で現代においては腐るほど情報が溢れている。それを自分に関係ないと思って触れない人がどうも多いような気がするので勿体無い。

 

日本人というステータスを活かすも殺すも、本人次第。それは留学に限った事ではないが、モアイ的な視点でいうと海外に行けるチャンスがあるならぜひ挑戦してほしい。

日本人が海外に行くべき理由がもう1つある。それは他の日本人との質の高い関わりを獲得出来るという事だ。上記で紹介した日本人の先輩もその一人だが、海外に出てきている日本人の方々というのは非常にアンビシャスで、自分のやりたいことに情熱を持って、夢中になって邁進している人が多いと思う。こうした人々との関わりをもち、貴重な人脈を広げることが出来るもの大きな利点である。人脈なんぞ、ネットの世界ならいくらでも出来るというのは事実だし、これも大いに活用すべきだが、言いたいのは海外留学という同じステータスを持つことで共通事項が生まれ、貴重な出会いを楽しめるということだ。

 

と、ここまで様々な側面で日本人であることのチャンスをモアイなりに示したが、これらは結局本人の意識と行動次第でいくらでも変わり得るので、積極的に、主体的に、触れて、行動することが一番大切である。その先に本当の海外生活、留学生活があると僕は思っている。

とはいえ、こんな事を言っても大学2年生で交換留学をする場合、勉強に精一杯でそんな余裕もないし、そもそもこんな意識も生まれない、という場合もあるかもしれない。ただ何歳であれ、場所がどこであれ、期間がどうであれ、自然と感じるものがあると思うし、そこで行動したいと思ったらすればいいと思う。

 

かなり主観的に語ってきたが、というか僕の記事なので全て主観でしか書けないのだが、日本人である事に誇りを持って多くのものに手を出しながら、その中で海外に行くことがあれば、これらのことを思いながらジャンジャン動いていっていくとさらに見えてくるものがあるはずだ。

 

余談

海外にいると日本の良さが改めてわかるというが、この感覚は海外に行けば行くほど余計に強く覚える。温泉とかなんぞ?最高すぎん?お風呂の王様とか作った人、一生尊敬する。ありがとうございます。みんな、出来ればお風呂は浸かろうね。体内温度と皮膚温度を同じにすると睡眠の質上がるらしい。僕はそれ出来ないから、寝る前にお湯飲んで寝てるよ。なんか寂しいよ。今んとこ効果実感できてないよ。チアーズ!

 

 

モアイ